護法祭の体験談

前回、岡山県の奇祭ということで護法祭を紹介しました。今回は私が両山寺の護法祭に参加した時のお話です。

 

私が初めて護法祭に参加したのは2016年になります。車をどこに止めていいのかわからなかったため、出発する前にお寺に問い合わせてみると、「現地で係員が案内してくれる」ということでした。また駐車場が何時ぐらいで満車になるのか不安だったため、それについても問い合わせしてみると、「午後10時ぐらいだと満車になるかもしれないので午後8時に来れば大丈夫」ということでした。そこで現地に8時に行くことにしました。駐車場から両山寺までは真っ暗な道を少し上っていかなければならないので懐中電灯があったほうが良いかもしれません。そしてお寺につくとほとんど人はいませんでした。なぜなら祭りは午後8時から始まってはいますが、本番は深夜12時すぎから始まるからです。屋台などの出店もなく(売店のコーナーは設けられています)、本番まで4時間ほどどうして過ごしたらいいのかと思いましたが、盆踊りや古武術の演武、津山鶴丸太鼓などの演奏の催しがあるので、なんとか12時過ぎまで耐えました(津山鶴丸太鼓などはとても見ごたえありますよ)。いよいよ12過ぎるとすべての照明が消され、大きな木の束に点火し、その明かりだけで祭りが進行していきます。そして護法実(神様が乗り移る人=ゴーサマ)がお寺の本堂に籠り、神を降ろす儀式をします。数十分たって神が護法実(ゴーサマ)に降りるとお堂から護法実(ゴーサマ)が飛び出して境内を走り回ります(ゴーサマに捕まると3年以内に死にます)。神が十分地上で戯れて満足すればそこで祭りが終了します。ちなみに祭りの前に神様を山の上の社に迎えにいく儀式と、祭り後に再び神様を山の上の社にお送りする儀式があるのですが、どちらもついて行って見学することができます。そうして私の初めての護法祭の体験は終わりました(時間は午前2時45分をまわっていました)。

 

この記事を書いているのは2018年9月で現在3年連続で護法祭に行かせてもらっています。去年(2017年)は台風が近づいていたので雨の中での開催となり、なかなか印象に残る護法祭になりました。これからも毎年、行ければいいなと思っております。皆さんも機会があれば護法祭を体験してみてください。最後までご覧になっていただきありがとうございました。