最近、交通事故に遭われて来院される方々から事故の詳しい状況を聞いて、気になることがありました。交通事故のケースで一番多いのは、信号待ちで停車中、後ろから追突されるパターンです。以前に比べて勢いよく後ろから追突されるケース(場合によってはノーブレーキ)が増えているように感じます。これはいったいどういうことなのか?気になったので考察してみます。
車を勢いよくぶつけているということは、事故直前まで気づいていない可能性が高く、よそ見をしている可能性が高くなります。実際、自転車や自動車運転中また歩行中に携帯電話の画面を見ながら歩行及び走行をしているのをしばしば見かけますし、患者さんからそういった人を見かけたということもよくお聞きします。いわゆる、ながら運転によるものが事故原因の多数を占めているのではないでしょうか。そこで事故原因の統計(警視庁の全国事故原因統計)を調べてみました。それによると、事故原因の1位は居眠りやボーッとしていたなどの理由、2位はわき見運転、3位は運転ミスになっています。携帯による、ながら運転で事故を起こした割合は過去5年の間に1.7倍以上に増加しています。ちなみに携帯のながら運転は事故原因のわき見運転に該当します。
今回の記事の内容は私が記事にしなくても、皆さんもよく理解していただいていると思います。しかし、統計的にながら運転は増えており、そういった事故の患者さんも増えておりますので啓蒙する意味で記事にしました。交通事故に遭っても、交通事故を起こしてもデメリットしかありません。交通ルールやマナーを意識して安全運転に努めて頂けたらと思います。最後までご覧になっていただきありがとうございました。