院長の世にも不可思議な物語(特別編)

最近、どこかの中学校で給食のなかにゴキブリが混入していたというニュースがありました。食べ物に虫が混入するといったニュースはたまに見かけることがありますよね。みなさんの中にも同じような経験をした方はいらっしゃるのではないでしょうか?今回は30年以上前になりますが、私が少年だった頃のお話です。

 

あの頃も今と同じ夏時分で暑い日でした。「喉が渇いたな」と思っていると、コインランドリーの横に設置されていたかき氷の自動販売機が目にとまりました。ちょうどいいと思い、イチゴ味のかき氷を購入しました。すると、めずらしいことにチョコチップがいっぱい入っていました。ただチョコチップにしては少し小さく、イチゴの種にも見えました。ただ喉が渇いていたので、どっちでもいいやと思い食べ始めました。そして半分ぐらい食べたころになにやら違和感を感じてきたのです。チョコチップにしてはチョコレートの甘味が全くないですし、イチゴの種にしては食感が無さ過ぎたからです。不審に思いよくよく見てみると、チョコチップと思われたものはすべて蟻だったんです。びっくりして自販機に目をやると、蟻の大行列が自販機に向かって行進しており先頭は自販機内部に進入していました。その自販機の仕組みは、お金を入れるとカップが落ちてきて、そこに氷が注がれてからシロップがかけられるといったタイプのものでした。なので内部に進入した蟻がシロップなどのタンクに落ちて、蟻入りかき氷が完成されたのでしょう。結果的に大量に蟻を食べることになってしまい、怒りと悲しみ(蟻を食べさせられたことと当時の自分にとって貴重な小遣いをこんなものに消費してしまったことに対する)でやりきれない気持ちになりました。

 

食品への虫の混入を防ぐことは完全には不可能なので、しょうがない部分はあると思います。しかし精神的な面、衛生的な面からも、食品への異物混入はなんとか防ぎたいですね。みなさんもお気をつけください、次はあなたの番かもしれません・・・。信じるか信じないかは、あなた次第です!